電気自動車(EV)の開発・販売を行うGLMは10月29日、デザイン重視のシニア世代向けモビリティのコンセプトモデルを発表した。
高齢化社会が進む中、シニア世代のドライバーによる凄惨な自動車事故は社会問題となっている。運転免許証の自主返納を促す動きも活発になっている一方、移動手段を失ったシニア世代に対するサポートも大きな課題となっている。
GLMはこうした社会情勢を踏まえ、「自動車から乗り換えたくなるモビリティ」をコンセプトにシニア世代向け小型モビリティの開発に着手。今回そのコンセプトモデルの発表に至った。
同社は乗用車からシニアカーへのモビリティシフトを促す上での一つの障壁として「デザイン性」に着目。活発で若々しいシニア世代が増えたことから、ファッション性を重視し、乗りたくなる欲求を刺激するデザインコンセプトとした。
コンセプトモデルは、利用するシニア世代への優しさ、歩道で共存する歩行者への優しさを表現するべく、威圧感を与えない「球」をベースにしたデザインを採用。一目見た時から違和感なく受け入れられ、乗る喜びを得られるものとなっている。
GLMでは、コンセプトカーはデザイン面の改良や機構上の開発を経た上で、2022年内の市販化を目指す。
「シニアカーもカッコよく」GLM、デザイン重視のコンセプトモデル発表
2020年10月29日(木) 16時00分