ENEOS(エネオス)は10月27日、石油化学製品などを生産している知多製造所(愛知県知多市)を、2021年10月を目途に操業停止すると発表した。
知多製造所の製造機能を停止した後のパラキシレンをはじめとする石油化学製品の製造設備の一部は、出光興産へ譲渡を協議することで合意した。
石油精製販売・石油化学事業は、国内石油製品の構造的な需要減退やアジアを中心とした国際競争の激化などで、収益が悪化している。
ENEOSでは、2019年4月に室蘭製造所の事業所化、川崎製油所と川崎製造所の組織一体化、2020年10月に大阪製油所の事業所化を実行、今年12月には千葉製油所を、中国石油国際事業日本と合弁事業化して輸出型製油所とするなど、リストラを進めてきた。
今回、これらに加え、知多製造所の製造機能停止が必要と判断した。基盤事業である石油製品・石油化学製品事業におけるサプライチェーン全体の競争力強化を図り、安定供給を前提とした生産・供給体制の最適化を図る。
ENEOS、知多製造所を操業停止へ…出光興産に一部売却
2020年10月28日(水) 08時52分