ダイムラーのドイツ本社《photo by Daimler》

ダイムラー(Daimler)は10月15日、2020年第3四半期(7〜9月)の決算(暫定値)を発表した。

同社の発表によると、メルセデスベンツなどグループ全体の第3四半期のEBIT(利払い・税引き前利益)は、30億7100万ユーロ(約3790億円)。2四半期ぶりに、黒字回復を果たした。

ダイムラーの2020年第2四半期(4〜6月)の最終損益は、19億0600万ユーロの赤字を計上していた。赤字となった要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による部分が大きい。2020年3〜5月にかけて、工場での生産を一時的に停止したり、販売店が営業を一時休止したりした影響を受けた。

ダイムラーのハラルド・ウィルヘルム取締役は、「第3四半期の業績は非常に好調。メルセデスベンツの乗用車&商用車と、ダイムラーのトラック&バスの優れた製品のおかげで、販売を回復する機会が得られた」と述べた。

なお、ダイムラーは、第3四半期の業績を考慮すると、第4四半期(10〜12月)の決算にも、プラスの効果が期待できる、としている。

ダイムラーの主力車《photo by Daimler》 メルセデスベンツAクラス新型《photo by Mercedes-Benz》