ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストン サウスアフリカは8月20日(現地時間)、同社が保有するポートエリザベス工場の閉鎖に向けて関係者との協議を開始した。
ポートエリザベス工場は、1936年に操業を開始したバイアスタイヤ専用工場。農業機械用および建設・鉱山車両用バイアスタイヤを生産している。
ブリヂストングループは中長期事業戦略の実行に向けて、「コア事業」であるタイヤ・ゴム事業と、「成長事業」であるソリューション事業による、同社独自のビジネスモデル構築を進めている。タイヤ・ゴム事業では、生産拠点の最適化を含めた経費・コスト構造改革とともに、プレミアムビジネス戦略強化等を進めて「稼ぐ力の再構築」を図っており、本件はその取り組みの一環となる。
グローバルのタイヤ需要がバイアスタイヤからラジアルタイヤにシフトする中、ポートエリザベス工場が生産するバイアスタイヤの市場規模は縮小している。こうした需要構造の変化を踏まえ、これまでポートエリザベス工場の操業を継続するためにあらゆる可能性を検討してきたが、競争力を維持しながら同工場の操業を継続することは困難であるとの結論に至った。ブリヂストン サウスアフリカは今後、ポートエリザベス工場の閉鎖に向けて関係者と協議するとともに、閉鎖により影響を受ける252名の従業員とその家族、地域社会への影響が最小限に留まるよう対話を継続していく。
ブリヂストン、南アフリカのバイアスタイヤ専用工場を閉鎖へ
2020年08月21日(金) 15時00分
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