三菱自動車は7月27日、同社が強みを持つ地域・商品に経営資源を集中投入する2022年度までの新中期経営計画「Small but Beautiful」を発表した。
同計画は計画年度後に会社の持続的な成長を実現させるため、経営基盤を安定させる構造改革であるコスト改革と収益力改革に重点を置いている。これまでの全方位拡大戦略から方針を転換し、集中と選択をさらに加速。その上で構造改革をやり切り、同社が競争力のある領域をさらに強化し、確実に収益を上げられる体質への転換を目指す。
具体的な施策としては、生産ラインの統廃合やパジェロ製造の生産停止などにより、生産体制を再編。販売体制についても不採算店舗の閉鎖・統廃合を行い、固定費を2019年度比で20%以上削減する。その上で、三菱自動車の強みのあるアセアンに経営資源を集中し、同市場のマーケットシェア11%超に拡大。アセアンに続く第2の柱として、アフリカ・オセアニア・南米市場を開拓する。
さらに2022年度までに新型車投入により環境対応車(PHEV・EV)のラインアップを強化。自社開発のPHEVやHEVといった環境技術と4WD技術の強化に加え、アライアンス・パートナー技術を活用した世界最新レベルのクルマを提供することで、収益力を高めていく。
三菱自動車、アセアン・環境対応車に経営資源を集中---新中期経営計画発表
2020年07月28日(火) 07時30分
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