800Vシステム対応次世代SiCインバータ( プロトタイプ)《写真提供 GLM》

電気自動車(EV)開発・販売のGLMは7月9日、「800Vシステム対応次世代SiCインバータ」のプロトタイプが完成したと発表した。

EV用インバータは、現在400Vが主流だが、システムの軽量化や充電時間の短縮のために高電圧化、高出力化が求められている。GLMでは、これらのニーズに対応するため、2022年春の量産を目指して、800Vシステム対応次世代SiCインバータの開発に着手していた。

800Vシステム対応次世代SiCインバータは、ローム社のSiCパワーデバイスを採用することで、従来のIGBTパワーモジュールに対してインバータの小型化、軽量化、高出力化を実現する。プロトタイプは、インバータ2機とPDU(Power Distribution Unit)を統合した3 in 1パッケージとした。

GLMは、2022年春の量産開始を目指し、800Vシステム対応次世代SiCインバータを中核としたEVシステムにより、新車種の展開およびEVシステムの供給を軸としたプラットフォーム事業のさらなる拡大を図る。