フォルシア(イメージ)《写真提供 フォルシアクラリオン》

仏フォルシアは7月1日、カナダのスタートアップ企業、イリステック・ソフトウェアの買収を発表した。

イリステックは、知覚と生理学を利用してディスプレイシステムのユーザー体験を最適化するソフトウェアプラットフォームを世界で初めて開発した。種類やサイズを問わずあらゆるディスプレイに応用でき、明るさとコントラストの知覚が最大30%向上するほか、最大30%のエネルギー効率化と加熱を低減。ドライバーの視覚と環境光に応じてディスプレイをパーソナル化し、より安全で快適なユーザー体験を低コストで実現する。

今回の経営統合について、フォルシア クラリオン エレクトロニクスのジャン=ポール・ミッシェル エグゼクティブバイスプレジデントは「当社が構想するコネクテッドで臨場感のある『コックピット・オブ・ザ・フューチャー』のビジョンにて、イリステックが提案する画期的なソリューションは、当社のディスプレイ技術に独自のアピールポイントをもたらしてくれる。イリステックの優れた技術的専門知識と有能な人材が加われば、当社は高度なカスタマイズが可能な先進的なディスプレイソリューションを提案できるようになるはずだ」とコメントしている。

イリステックの技術は、今年後半に初めて高級車に搭載される予定だ。