半自律型・自律型バスの市場規模《資料提供 グローバルインフォメーション》

市場調査会社のグローバルインフォメーションによると、半自律型バスの市場規模は、2025年には7万1682台に、自律型バスの市場規模は、2030年には27億7300万米ドルに達するという。

グローバルインフォメーションは、市場調査レポート『半自動/完全自動運転バスの世界市場:自動化のレベル別(レベル1、レベル2&3、レベル4、レベル5)・推進方式別(ディーゼル、電気、ハイブリッド)・用途別・ADAS機能別・センサー別・地域別の将来予測(2030年まで)』(Markets and Markets)を6月24日に発売した。

グローバルインフォメーションの予測では、半自律型バスの市場規模は、2020年の2万3613台から2025年には7万1682台に達し、年平均成長率は24.9%で成長する。自律型バスの市場規模は、2024年の7億9100万米ドルから2030年には27億7300万米ドルに達し、年平均成長率は23.2%で成長する。成長を牽引する要因は、交通事故の増加、ドライバー不足、安全機能に関する政府の規制、効率的なバス運行の必要性、機能が豊富な最新型バスへの需要など。

地域別だと、アジア太平洋地域が最速で成長するという。中国や日本、韓国など自動車産業の先進国で構成されており、自律型バス市場で大きなシェアを占める。さらに、この地域は、公共交通手段としてバスに大きく依存している点でも、自律型テクノロジーの成長が促される。

北米地域は、今回の調査の予測期間中、半自律型バス市場で最大のシェアを占めると予測されている。この地域では、複数のメーカーが先進的なバスを提供しており、ADAS機能を標準またはオプションとして備えたバスがすでに大半を占める。また、この地域には、自動運転技術をテストし、地域全体で試用している多くの企業が本拠地をもつ。例えば、ボストンを拠点とするOptimus Rideは、ニューヨークで自律走行シャトルのテストを行なう予定だ。

注目技術としてグローバルインフォメーションが取り上げているのが超音波センサーだ。超音波センサーは、半自律型バス市場において、数量ベースで最大の市場シェアを占めると予測する。超音波センサーは一般に近距離の物体検出に使用され、インテリジェントパークアシストなどの駐車ADAS機能に適用できる。超音波センサーのコストは他のセンサーに比べて安価で、たとえば現時点でLiDARのコストは高いので、レベル1、レベル2の半自律バスに搭載される例は少ないという。