コンチネンタル(Continental)のパワートレイン部門のヴィテスコ・テクノロジーズは6月4日、電動車向けパワーエレクトロニクスの開発において、ロームと提携を結ぶと発表した。
SiCパワーデバイスは、高効率な特性を持つことから、電動車バッテリーの電気エネルギーをより有効に活用できる。これにより、電動車の航続を伸ばし、バッテリーサイズ削減に貢献することが可能になる。ヴィテスコ・テクノロジーズは、SiCパワーデバイスを使用することにより、電動車向けパワーエレクトロニクスの効率をさらに向上させることを目指す。
ヴィテスコ・テクノロジーズでは、開発中の800Vタイプインバーターにおいて、SiCテクノロジーを使用したシステムの開発とテストを行っている。インバーターとモーターを組み合わせ、システム全体から、SiCパワーデバイスとアプリケーション設計の最適な組み合わせを見極めることが目的だ。ヴィテスコ・テクノロジーズとロームは今回の提携により、SiCテクノロジーを用いて、量産化に最適でインバーターの最大効率を実現するシステム構築に向け、協力して取り組む。
ヴィテスコ・テクノロジーズは、ロームをSiCテクノロジーのプリファードサプライヤーとして選定した。SiCテクノロジーを、ヴィテスコ・テクノロジーズの電動車向け高圧パワーエレクトロニクスに統合していく。
なお、ヴィテスコ・テクノロジーズでは、SiCソリューションの需要が大幅に増加すると予想される2025年に、最初のSiC搭載インバーターの生産を開始する予定、としている。
コンチネンタルとロームが提携、電動車向けパワーエレクトロニクスの開発
2020年06月05日(金) 13時30分
関連ニュース
- エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ (04月19日 12時00分)
- クロスオーバーとスポーツツアラーは何が違う? スズキ『GSX-S1000GX』が目指した、GTとVストロームの“いいとこ取り”とは (03月08日 12時30分)
- スワロフスキー製クリスタルに車載ディスプレイを組み込み、コンチネンタルが発表…CES 2024 (01月09日 20時00分)
- レベル4の自動運転トラックを2027年に実用化、コンチネンタルが最新技術をCES 2024で発表予定 (01月09日 09時30分)
- コンチネンタルタイヤ、2024年から価格改定へ (12月31日 10時00分)