三菱自動車は5月19日、2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)の連結決算を発表。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症拡大による販売台数急減などで最終損益は3年ぶりの赤字転落で258億円となった。
中国の景気低迷の影響を受け、貿易国であるアセアンやオセアニア各国などの同社主要市場で自動車需要が軟調に推移したことに加え、今年に入ってからは新型コロナウイルス感染症拡大による世界経済への影響が深刻化し、市場環境が急速に悪化。2019年度のグローバル販売台数は、前年比9.4%減の112万7000台となった。
新型コロナウイルス感染症拡大による販売台数の急減は想定を大きく超えており、売上高は同9.7%減の2兆2703億円となった。営業利益は、研究開発費の増加や為替の影響などにより、同88.6%減の128億円、経常損益は38億円の赤字(前年同期は1198億円の黒字)、最終損益は258億円の赤字(同1328億円の黒字)となった。
今期の業績見通しについては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響を現時点で合理的に算定することが困難なことから未定としている。
三菱自、3年ぶりの赤字転落258億円…コロナ禍による販売急減など影響 2020年3月期決算
2020年05月20日(水) 07時45分
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