Yahoo!カーナビに新たに追加された、継続的な安全運転を促す「DRIVE機能」

ヤフーは5月12日、提供中の無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」に、ドライバーの走行距離や安全運転度合いを計測して可視化する「ドライブ記録」機能を追加した。このアプリで継続的な安全運転を促す。iOS 版に対応し、Android 版には後日対応予定となっている。

この機能が持つ最大のポイントは、ドライバーの走行距離や安全運転度合いを自動的に計測し、“累計走行距離”と、安全運転度を表す“ドライブランク”などを可視化できることにある。これによって継続的な安全運転につなげることを最大の目的とする。

“ドライブランク”の評価は「急ブレーキ」「急ハンドル」「走行中のスマホ操作」「なめらかなアクセル」「なめらかなブレーキ」「なめらかなハンドル操作」の7つの項目が元になり、評価はDからSまでの5段階。“累計走行距離”は、「Yahoo!カーナビ」を利用して走行した距離に応じて、ステージが「ビギナーズ」から「マスターズ」までの4段階に振り分けられる。ドライバーはその結果から一目で自分の運転状況を把握できるというわけだ。

さらに、この「ドライブ記録」では保険業界をはじめ、様々な業界との取り組みも強化していく考えで、その第一弾としてソニー損害保険(ソニー損保)が開発した自動車保険「GOOD DRIVE」のサービスページへの導線を設けた。この契約をしたユーザーは、安全運転実績に応じて自動車保険の保険料が最大30%キャッシュバックされるメリットも生まれる。

「ドライブ記録」の使い方はとても簡単だ。Yahoo!カーナビを利用後に表示される「ドライブ記録を見る」をタップするだけ。その後で“累計走行距離”や、安全運転度合いを表す“ドライブランク”が表示される。

一方、ソニー損保が提供する自動車保険 「GOOD DRIVE」に申し込む場合は、「あなたの保険料とキャッシュバック見込額を確かめる」をタップする。これで測定されたランクに基づき、キャッシュバックの見込額が表示される仕組みだ。なお、実際のキャッシュバック額は契約後、走行時間20時間以上、保険始期日から270日以上の走行など諸条件をクリアする必要がある。

公益財団法人 交通事故総合分析センターによれば、2019 年の1 年間で発生した事故件数は約38 万件にものぼっているという。死亡事故が統計を取り始めて以来、史上最低を記録する一方で、事故件数は一向に減る気配を見せていない。今回追加された「ドライブ記録」は、ユーザーの事故リスクの低減および交通事故の少ない社会の実現を目的に開発されたという。

「ドライブ機能」の操作の流れ メニューでは従来の「運転力診断」の項目が「ドライブ機能」に置き換わった Yahoo!カーナビを利用して運転した累計の走行距離に応じて4段階のステージへ成長していく Yahoo!カーナビを利用して運転&ナビ終了後に、運転特性データを基にDからS評価までの5段階で「ドライブランク」が表示される