鈴与商事とREXEVが展開する事業スキーム《画像 鈴与商事》

鈴与商事は4月15日、電気自動車(EV)を使ったエネルギーマネジメントに取り組むREXEVと業務提携を締結したと発表した。

今回の業務提携によって鈴与商事の持つ定置式蓄電池システムを活用したバーチャルパワープラント(VPP)技術と、REXEVが持つEVとV2B(EVから施設への給電)をコントロールするエネルギーマネジメント技術を連携する。これによってEVを平常時は電力の需給調整に利用し、非常時には防災用電力(蓄電池)として活用する。

また、再生可能エネルギーをEVに給電し、充電施設のほか避難所へも電気を運ぶことが可能となる。停電時は太陽光設備が停止し、施設内設備が利用できなくなるが、EVを使って太陽光発電を復旧(再起動)させることで、EVへの充電、施設内設備への給電も可能となる。

両社が提携することで、充電施設を起点とした地域の面的な再生可能エネルギー・EV活用プラットフォーム構築を支援する。

両社は、これまで培ってきた技術や事業基盤を組み合わせ、相互の得意領域を最大限に活用することで、平常時・非常時とも活用可能な再生可能エネルギーの提案や、幅広くニーズに合った総合的なソリューション提案を展開していく方針。

停電時の太陽光発電設備の再起動並びにEVへの充電《画像 鈴与商事》