トヨタコネクティッドとNTTデータは、スマートシティ構想を視野に入れたモビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)の機能強化とコネクティッドカーの世界展開に向け、業務提携を開始した。
自動車業界が大きく変化する中、トヨタ自動車は2016年末に「コネクティッド戦略」を発表。MaaSへの取り組みを加速するため、すべてのクルマをコネクティッド化すると同時に、MaaS戦略を支える情報プラットフォーム「MSPF」の展開を推進している。トヨタコネクティッドはMSPFの開発と、コネクティッドカーより収集されるビッグデータのクラウドセンター運用業務を、日本・米国を中心に世界7地域で取り組んでいる。一方、NTTデータは、世界50以上の国と地域にて、デジタルを活用した新たな市場の創出、より質の高いサービスの提供に取り組んでいる。
こうした取り組みを進める中、両社の中核であるモビリティサービス事業領域におけるトヨタコネクティッド、NTTデータ双方が保有する強みを掛け合わせ、さらに強固なMSPFの開発と拡大する車両ビッグデータへの対応力と活用力の強化ができると考え、今回の業務提携に至った。
具体的には、トヨタコネクティッドが培ったコネクティッドカー向けサービス事業の経験やカーシェア等のサービス開発・運用ノウハウと、NTTデータのITリソースや、クラウド・ビッグデータ等のテクノロジー活用ノウハウを掛け合わせると同時に、モビリティサービス事業領域での協同開発と人財交流を通じてグローバルでの開発・運用力の強化と、高度化を図る。
また、中期的には、トヨタコネクティッドの持つ顧客接点と、NTTデータの流通・小売・金融業界などの多業種に渡る顧客基盤を両社で相互に活用。スマートシティ構想も視野に入れたMSPFのサービス力強化と、グローバル規模でのさらなるプラットフォーム事業の拡大を推進し、両社連携によるシナジー効果の最大化を目指す。
トヨタコネクティッドとNTTデータ、モビリティサービス事業で提携開始
2020年04月07日(火) 17時45分
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