住友ゴム(イメージ)《撮影 高木啓》

住友ゴム工業は3月25日、天然ゴムの臭気発生原因を特定し、臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」を開発したと発表した。

臭気低減天然ゴムは、同社の天然ゴム加工工場(タイ)にて原材料の加工工程に独自手法を取り入れ、臭気発生原因となる原材料中の非ゴム成分(タンパク質・脂質等)の分解を抑制。大幅な臭気低減を実現する。この手法の確立により、天然ゴム加工工場だけでなく、タイヤ製造工場などの臭気問題解決への貢献が期待される。

住友ゴムでは、世界的な環境意識の高まりに対応すべく、天然ゴムの改質や高機能バイオマス材料を活用したタイヤ性能向上に取り組むなど研究開発を推進。特に天然ゴムは、タイヤ原材料の重量構成比で約30%を占めており、天然ゴムを取り巻く課題解決に率先して取り組んでいる。