貸出待機車両《写真 日本カーシェアリング協会》

日本カーシェアリング協会は、大規模災害発生時の被災地における車不足解消を目的とした「災害時返却カーリース」の申込受付を開始した。

日本カーシェアリング協会は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で設立した非営利組織。全国から寄付された車(現在:228台)を活用した生活支援や災害支援活動を行ってきた。

災害時返却カーリースは、災害発生時に返却する約束のもと、低価格で車を貸出すサービス。同協会に寄付された中古の軽自動車や軽トラックを、災害発生後、同協会から要請があった場合、10日以内に返却することを条件に月額1万円(契約手数料/車検代/自動車税なし)で貸し出す。契約期間は1年で、貸出拠点は、宮城県石巻市、宮城県伊具郡丸森町、福島県いわき市、栃木県栃木市、佐賀県武雄市の5か所。協会に返却された車は被災地に運搬し、被災者の生活復旧のために無料貸し出しされる。

また、リース車両の車体には法人名を入れたステッカーを張り付ける(製作費別途5000円)。災害発生時は、返却された車が被災地に入り、社名が入りの車が支援車両として活躍。企業の災害時の社会貢献にもなる。

協会では、できるだけ多くの支援用車両を迅速に被災地に集めることを目的とし、今後はこの仕組みを用いて支援車両を全国に配備することを目指していく。

災害時返却カーリースの被災地支援イメージ《画像 日本カーシェアリング協会》 貸出待機車両《写真 日本カーシェアリング協会》 車体貼付用のステッカー《画像 日本カーシェアリング協会》 2019年の支援実績《画像 日本カーシェアリング協会》