センサ内蔵ヘッドランプ(参考画像)

小糸製作所は、LiDAR製造・販売の米国ベンチャー企業、セプトン社の株式を取得。ADAS搭載車や自動運転車向け製品開発を推進していくと発表した。

ADAS搭載車や自動運転車では、機械が周囲環境を認知するため、LiDAR、カメラ、ミリ波等の高精度なセンサの搭載が必須となっている。小糸製作所は照明器技術の開発に加え、各種センサの開発にも取り組んでおり、この一環として、以前より車載用LiDARの共同開発を行ってきたセプトン社に5000万米ドル(約54億円)を出資し、高性能LiDARの実用化に向けて関係強化を図る。

セプトン社のLiDARは、遠方を高解像度で検知できるほか、広範囲を検知するためのスキャン方法に画期的な独自技術を採用。従来のモーター回転式やミラースキャン式とは異なり、機械的な摩耗がなく耐久性に優れたシンプルな構造で、高い信頼性、量産性、コストの両立が可能などの特長がある。

両社は今後、高性能で高い信頼性を持つLiDARの量産化に向けて開発を加速させるとともに、小糸製作所の自動車照明器技術と組み合わせたランプの実用化に向け、共同開発に取り組んでいく。