WILLERの自動運転シャトル、NAVYA ARMA(福岡モーターショー2019)《写真 WILLER》

WILLER(ウィラー)は、12月20〜23日に福岡市で開催された『福岡モーターショー2019』において、自動運転車両を一般の方々に体感してもらうため、自動運転シャトル「NAVYA ARMA」の展示および試乗会イベントを実施した。

20日と23日は福岡国際会議場入口付近にて車両の展示を、21日と22日はマリノアシティ福岡敷地内のテストコースを走行する試乗会を開催した。試乗会では、事前にマッピングを行った1周2分弱のルートを、車内でスタッフが車両について説明しながら、回る方向を変えて2周走行した。WILLERによると合計で約2000名が参加したという。

事後アンケートの中で参加者から、「未来の乗り物だと思っていたが身近に感じられた」「安全面が気になっていたが、実際乗ってみてブレーキもスムーズで乗り心地がよかった」「外が見える面積が多く開放感がありよかった」といった感想が寄せられ、WILLERでは、自動運転に対する受容性が高まったと感じている。

現在WILLERは、シンガポールで有償の自動運転バスの運行サービスを提供している。自動運転技術をもつSingapore Technologies Engineering Ltd(本社:シンガポール)の協力のもと、WILLERがコンテンツ企画および車両開発を行なうもので、車両はNAVYA ARMAを試用している。NAVYA ARMAはすでに世界で多くの採用実績があり、利用目的に適した大きさ、形状、機能が備わっていると考え、WILLERは採用している。

今後WILLERは、自動運転を、日本における社会課題を解決するソリューションとして確立させ、日本国内において展開していきたいと考える。

20日に福岡国際会議場で開催された「自動車産業フォーラム2019」では、トークセッションにWILLERの村瀬茂高代表取締役(※)が登壇し、「どう変わる? モビリティ社会の未来〜地域の暮らしと新たなビジネスチャンス〜」をテーマに、西日本鉄道清水信彦取締役常務執行役員、MaaSTech Japan日高洋祐CEO、トヨタ自動車未来プロジェクト室天野成章室室長代理と4名で討論した。

その中で村瀬代表は、「移動がストレスフリーになると人々の外出の機会が増える。そのためには、既存交通と新たな交通を組み合わせた新しいサービスを作っていくことが大事だ。移動のパーソナル化を進め、ユーザー毎にシチュエーションに合わせ移動がリコメンドされていくべきだ」と述べた。

※瀬の字の旁の上は刀

WILLERの自動運転シャトル、NAVYA ARMA(福岡モーターショー2019)《写真 WILLER》 WILLERの自動運転シャトル、NAVYA ARMA(福岡モーターショー2019)《写真 WILLER》 WILLERの自動運転シャトル、NAVYA ARMA(福岡モーターショー2019)《写真 WILLER》 WILLERの自動運転シャトル、NAVYA ARMA(福岡モーターショー2019)《写真 WILLER》