トーヨータイヤ NANOENERGY M176《画像:TOYO TIRE》

TOYO TIRE(トーヨータイヤ)はトラック・バス用低燃費リブタイヤを開発し、2020年1月より、新商品「NANOENERGY M176」を日本国内市場で順次発売する。

一般的に走行中のタイヤは、回転して路面を進む際、接地摩擦などの抵抗を受けることにより、ゴム内部でエネルギーロスが発生する。ゴム内部でエネルギーロスの発生を抑えると転がり抵抗が良化するため低燃費性能は向上するが、耐摩耗性能は悪化することになる。

トーヨータイヤは、独自のプロセス技術により、ゴムコンパウンドのエネルギーロスを約20%低減できるポリマー「ナノ・コンポジット・ポリマー」を開発し、国内向け商品としては初めてNANOENERGY M176に投入。転がり抵抗低減への寄与度が最も高いキャップトレッド部およびベーストレッド部に採用し、ナノレベルでの高度な分散体を使用することで従来品と同レベルの高い耐摩耗性能を維持しつつ、転がり抵抗を約9%低減した。

さらに、経済性や耐久性、低燃費性能や環境性能をバランスよく向上させる、同社独自のトラック・バス用タイヤ基盤技術「e-バランス」を活用。トラック・バス用タイヤに求められる複数の性能特性を高次元で実現している。

NANOENERGY M176は、高い耐摩耗性能を維持しながら、背反する低燃費性能を向上。トラック車両、バス車両の燃費改善に寄与するとともに、車両から排出されるCO2の削減にも貢献する。

サイズ展開は11R22.5 14PR、11R22.5 16PR、295/80R22.5 153/150J、245/70R19.5 136/134Jの全4サイズ。価格はオープン。