ENEOS《撮影 高木啓》

石油元売国内最大手のJXTGエネルギーは11月28日、2020年6月の定時株主総会の開催日に社名を「ENEOS」に変更すると発表した。同社グループの運営を新ENEOSを中心に据えた体制に変更する。

現在の純粋持株会社JXTGホールディングスの下に3つの中核事業会社を置く体制から、グループで最も大きなウエイトを占めるJXTGエネルギーと、JXTGホールディングスの経営を実質的に統合して運営する体制に変更する。JXTGホールディングスも社名を「ENEOSホールディングス」に変更する。JXTGグループでは、意思決定と業務執行の迅速化を図り、変化の激しい事業環境に対応していくため、抜本的な構造変革を進める方針だ。

JXTGホールディングス(新:ENEOSホールディングス)とJXTGエネルギー(新:ENEOS)は、役員を極力兼任させ、意思決定機関を集約し、実質的にひとつの事業持株会社として運営する。

JX石油開発、JX金属については、大幅な権限委譲を進め、それぞれの事業特性に応じて、より自律性、機動性、独立性を高めた業務執行体制を構築していく。2社は社名を継続する。

グループ運営体制の変更に伴って、JXTGエネルギーの社名をグループがエネルギー事業で使用しているブランド「ENEOS」を冠するものに変更し、グループの名称は「ENEOSグループ」とする。

JXTGホールディングス→ENEOSホールディングス
JXTGエネルギー→ENEOS
JXTGエグループ→ENEOSグループ

JXTGエネルギー本社ビル(東京大手町)《撮影 高木啓》