ZFの三輪マキシスクーター向け電気機械式チルトロック《photo by ZF》

ZFは、ミラノモーターサイクルショー2019(EICMA 2019)において、三輪マキシスクーター向け電気機械式チルトロックを発表した。

道路が混雑している都市部では、三輪マキシスクーターに対する需要は大きい。多くの国では、自動車の普通運転免許証で乗れることから、三輪マキシスクーターは確固たる地位を確立している。

ZFは、需要が伸びている三輪マキシスクーター向けに、電気機械式チルトロックを発表した。すでに世界的なオートバイメーカーが、最新の三輪マキシスクーターに、ZFの電気機械式チルトロックの採用を決めているという。

三輪マキシスクーター向け電気機械式チルトロックを使用すると、駐車する際や赤信号で停止している間、転倒を防ぐために、バイクを足で支える必要がなくなる。急カーブや傾斜したカーブでの停止など、危険な状況でも、チルトロックは安定性と安全性を向上させる。

チルトロックは、ハンドルバーのスイッチ操作で、簡単に有効化または無効化できる。ZF のチルトロックシステムは、現在市販されている他社のコンポーネントよりも、高速でコンパクトで、約3分の2軽量という。これにより、運転のダイナミクスが向上し、同時に燃料消費を削減できる、としている。