実証実験車両(SUBARU インプレッサ SPORT)《画像:SUBARU》

SUBARU(スバル)とソフトバンクは11月7日、自動運転社会の実現に向けて、第5世代移動通信システム(5G)およびセルラーV2X通信システム(C-V2X)を活用したユースケースの共同研究を開始すると発表した。

スバルは2030年に死亡交通事故ゼロを目指しており、独自の「総合安全」思想の下、アイサイトで培ってきた先進安全技術をさらに進化させるために、「つながる技術」の研究開発にも取り組んでいる。一方、ソフトバンクは新たな体験や価値を提供するサービスソリューションの研究開発に取り組んでおり、MaaS事業の検討や5Gなどの最先端通信を活用したコネクテッドカーの実証実験もその一環となる。

両社は今後共同研究を進めて、今冬からスバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)のテストコースに、局地的に電波品質の高い5Gを提供できる、ソフトバンクの「おでかけ5G」を設置。ノンスタンドアローン標準仕様の5Gネットワーク環境およびC-V2Xの通信環境を構築して実証実験を行う。実証実験では、基地局と車両および車両と車両間で通信を行い、安全運転支援や自動運転制御に関わるさまざまなユースケースを想定した技術検証を行う予定だ。