チラシイメージ《画像:日本アンガーマネジメント協会》

日本アンガーマネジメント協会は、「秋の全国交通安全運動」(9月21日〜30日)を前に、9月16日〜10月15日の1か月間、海老名サービスエリア(SA)下りに、あおり運転(ロードレイジ)撲滅のためのシールステッカー、チラシを設置・配布する。

アンガーマネジメントとは、米国で開発された怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニング。近年、その重要性が認められ、公的機関や企業、教育現場、医療現場などで導入が始まっている。日本アンガーマネジメント協会は、世界最大組織であるナショナルアンガーマネジメント協会(米国)の日本支部として2011年に設立。アンガーマネジメントを日本社会に浸透させる活動を行っている。

日本では、東名高速の追い越し車線事故をきっかけに、あおり運転に対する社会的な関心が集まっているが、米国ではロードレイジの加害者に対しては裁判所からアンガーマネジメントを受講するよう裁判所命令が出ることもあり、車の運転と怒りの感情には深い関係があると考えられている。

同協会では、アンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールできれば、あおり運転はなくなると考え、「新・あおり運転(ロードレイジ)撲滅プロジェクト」を2017年より開始した。その一環として、運転におけるアンガーマネジメントのポイントをまとめた啓発グッズの作成・全国配布によって“怒り”による危険運転撲滅を目指すクラウドファンディングを実施。目標額の170万円に対し、総勢243名から総額210万7000円の支援が集まり、プロジェクトの実施が決定した。

同プロジェクトでは、2018年4月の「春の全国交通安全運動」、同年9月の「秋の全国交通安全運動」でも啓発グッズを各500部ずつ配布。トラック運送会社などから問い合わせが殺到するなど、多くの反響があったという。今回も配布する啓発グッズの総数は、500部を予定している。

シールステッカーイメージ《画像:日本アンガーマネジメント協会》 チラシ配布イメージ《画像:日本アンガーマネジメント協会》