ZMP Robocar Walk《画像:三井化学》

三井化学と韓国・三井化学SKCポリウレタンは7月23日、植物由来のバイオマスプラスチック原料であるバイオポリオール「エコニコール」が、ZMPの自律型新モビリティ「Robocar Walk」に採用されたと発表した。

Robocar Walkは、移動に不自由を抱える人に対し、空港、商業施設、観光地など、様々な場面において安心で確実な移動を提供する新コンセプトの自動運転モビリティ。人とモノの移動の全体最適を目指すZMP版MaaSの実現に向けた新たな重要なピースとなる。

エコニコールは、食料問題と競合しない非可食の植物である「ひま」から製造するバイオマスプラスチック原料で、バイオマスプラ認証のもとになるポジティブリストに登録済みのポリウレタン原料。すでに自動車のシートや家具のクッション素材としてエコニコールを使用したポリウレタンフォームの採用は広がっている。今回、三井化学SKCポリウレタンはエコニコールをRobocar Walkのシートクッション用の原料としてZMP社に提供。一般のポリウレタンフォームと比較して27%のCO2削減を実現している。

ZMPの谷口恒社長は「ZMPは人に共感されるデザインを目指してロボットを設計してきた。素材についても人に優しく、環境にも負荷が少ない素材の採用が必要であると考えており、エコニコールを採用することで、人だけでなく、環境にも優しいロボットを製作でき、顧客へより一層の価値提供が可能になると考えている」とコメントしている。

バイオポリオール 「 エコニコール」《画像:三井化学》