コンチネンタルの電動車向け第3世代のパワーエレクトロニクス《photo by Continental》

コンチネンタル(Continental)は7月22日、電動パワートレイン車向けの第3世代のパワーエレクトロニクスを発表した。

パワーエレクトロニクスは、電動パワートレイン車のモーターやバッテリーを適切に作動させるのに不可欠なコンピューターだ。コンチネンタルは2011年、初代のパワーエレクトロニクスを発表した。それ以来、性能、サイズ、重量を最適化してきた。最新の第3世代のパワーエレクトロニクスは、初代の6倍の性能を発揮しながら、重量は初代の12kgから8kgに軽量化が図られている。

第3世代のパワーエレクトロニクスの技術的ハイライトは、マイクロチップの特別な製造プロセスだ。従来のはんだ付けされたワイヤ接続に代えて、焼結技術を導入した。これにより、パワーモジュールの両面に焼結されたマイクロチップが、寿命、信頼性、熱容量を大幅に向上させるという。コンチネンタルは、この技術を自動車向けエレクトロニクスに初めて採用した。

また、新しい電子モジュールは、電気モーターに電流を供給するだけでなく、エネルギー回収も制御する。この相互作用をスマートに管理することが、効率的な電気駆動システムの実現に重要となるという。

新しいマイクロチップテクノロジーより、最大650アンペアの電流が可能になった。コンチネンタルによると、第3世代のパワーエレクトロニクスは、車両重量が重い欧州メーカーの電動SUVを駆動する大電流にも対応しており、卓越した運転性能を発揮する、としている。

コンチネンタルの電動車向け第3世代のパワーエレクトロニクス《photo by Continental》 コンチネンタルの電動車向け第3世代のパワーエレクトロニクス《photo by Continental》 コンチネンタルの電動車向け第3世代のパワーエレクトロニクス《photo by Continental》