クボタ ラジコン草刈機「ARC-500」による作業の様子《画像:クボタ》

クボタは、最大40度の斜面で作業ができるラジコン草刈機「ARC-500」を発売。斜面での優れた安定性とラジコンカー同様の簡単操作で、草刈作業の負担を軽減する。

ほ場管理で周辺の草刈は欠かせない作業だが、夏場の作業は重労働である上、ほ場周辺に多い傾斜地での作業には転倒などのリスクも伴うことから、農業人口の減少や高齢化が進む中、より安全で作業負担を軽減できる草刈機が求められている。

新製品は、ホビー用ラジコンカーと同様のプロポ(送信機)を使い、斜面に入らず平坦なところから操作可能。2本のスティックで簡単に前進後退と左右方向の操作ができるほか、刈刃の回転のオン/オフやエンジン停止も遠隔制御できる。

また、機体の重心を山側に寄せ、谷側の車輪幅を2倍にすることで、最大40度の斜面でも安定した作業を実現する。法面の角度に応じて自動的に車輪の向きを調整し、ずり落ちを緩和する「等高線直進アシスト機能」を搭載。車体の向きを細かく確認・修正する作業が減り、オペレーターの負担を軽減する。

草刈りは600mmまでの高さに対応。高さを変えて上下に配置した4枚の刈刃が草を細かく切断するため、作業後に草を集める必要もない。固い草や障害物に当たると刈刃が逃げるフリー刃機構を搭載し、機体を衝撃から守りる。また、エンジンリコイルスターターには軽い力で簡単にエンジンを始動できる蓄力式リコイルを採用したほか、機体の状況をブザーやランプで通知。離れた場所からもトラブルを事前に察知し、回避行動をとることができる。

価格は99万7920円。

クボタ ラジコン草刈機「ARC-500」《画像:クボタ》 操作用のプロポ《画像:クボタ》 40度の斜面でも作業可能《画像:クボタ》