「MONETコンソーシアム」イメージ《画像 トヨタ自動車》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

ひとくちコメント

自動運転など次世代の技術開発やサービスの提供などを見据え、ソフトバンクやトヨタ自動車などが共同出資で設立したMONET(モネ・テクノロジーズ)に、マツダやスズキなど国内の自動車大手5社が新たに出資し、参加する方針を固めたという。

きょうの毎日を除く各紙が取り上げているが、読売によると「週内にも契約する」と伝えている。移動サービス会社の「モネ」には、すでに、今年3月にはホンダと日野自動車がそれぞれ2億円以上を出資し、約10%の株式を取得すると発表していたが、今回、新たに参画するのは、マツダとスズキ以外に、SUBARU(スバル)とダイハツ工業、それにトヨタとは資本提携を解消したいすゞ自動車も参加する。

各紙の見出しで目を引くのは「トヨタなどの移動サービス連合、マツダやスズキなど5社参加」(日経)。「自動運転車8社連合に」(読売)や「大手自動車結束計8社に」(東京)など。

自動運転技術などを活用した次世代の移動サービスの分野では、グーグルなどIT業界からの参入が相次ぎ、世界的に競争が激化している。トヨタなどの「日本連合」も「みんなで渡れば……」と仲間を増やして米国や中国のライバルに対抗する狙いがある。

ただ、カリスマ経営者の逮捕後も仏ルノーとの経営統合などの問題で揺れる日産自動車は、米IT大手グーグル系のウェイモと提携を発表。傘下の三菱自動車も相乗りする方針で検討中という。いずれにせよ、国内の四輪車メーカーでモネの連合に加わらないのは、日産と三菱自の2社のみとなる。

2019年6月27日付

●G20大阪あす開幕(読売・1面)

●日産への出資見直し「時間必要」ルノー会長「私は敵ではない」(読売・2面)

●自動運転車8社連合に、トヨタ系「モネ」新たに5社出資(読売・8面)

●ゴーンショック、V字回復の英雄暴走の芽(朝日・7面)

●カーシェアEV導入へ、タイムズ24(朝日・9面)

●ガソリン価格6週連続下げ(毎日・7面)

●日産懐柔へ「助け舟」期待、ルノー、日仏首脳会談で(産経・11面)

●日産新体制波乱の船出、ゴーン色脱却の先に、大変革期業績回復は急務(産経・11面)

●トヨタのシエンタやアクア、リコール(産経・24面)

●社説、スペースジェット、問われる「国産」の意義(東京・5面)

●日産に課徴金20億円超ゴーン元会長報酬巡り(日経・1面)

●トヨタ販売店で相乗りサービス、地方で高齢者ら送迎(日経・16面)

日産自動車株主総会(6月25日)《写真 日産自動車》