ホンダ船外機を搭載したボートが青山に《撮影 高木啓》

6月14日、東京の青山一丁目交差点角、ホンダ青山ビル前に、突如クルーザーが登場した。街中の一角に飾られた船という異質な光景だが、これはホンダのマリン部門が新しく発売した船用新型エンジンのプロモーションの一環だ。

ホンダのマリン事業部は1990年より本格参入し、本田宗一郎氏の想いである「水上を走るもの、水を汚すべからず」というキーワードを原点に開発を続けてきた。

その先駆けとなる船外機『BF35/45』は、世界のマリン界で最も権威のあるイムテック・イノベーション・アウォードを、低公害・低燃費・静粛性などの面から受賞。また1992年には当時世界で一番規制の厳しかった欧州ボーデン湖の環境規制を、規制施行同年に『BF8B』という船外機でクリアし、まさしく理念を体現している製品を作り上げ続けている。

1995年には元F1エンジニアも関わって世界初の4ストローク90馬力船外機『BF90』を開発。1998年にはアコードのエンジンをベースにこれまた世界初の130馬力4ストローク船外機『BF130』を開発するなど、常に時代を切り開き続けてきた。

そんなホンダのマリン事業部が新たに開発したのが、従来の船外機に電子リモコン(DBW=ドライブバイワイヤ)を導入した新型V6船外機シリーズ『BF250/225/200/175』だ。新開発の電子スロットル、シフトシステムを採用することで、快適な操作性と高い信頼性を両立しており、ワンプッシュスタートや2機以上の船外機を1つのリモコンで操作できるシンクロ機能といった便利機能も充実している。カラーリングは基本の「アクアマリンシルバー」に加え、自動車の初代『NSX』や『S2000』に採用されていた「グランプリホワイト」の2種を用意。船のデザインにあわせて選べるようになっている。

発表会に登壇した執行役員・ライフクリエーション事業本部長の奥田克久氏は「4輪のエンジンで培った技術、信頼、耐久を元に船外機を開発している。青山一丁目の街中にドーンとクルーザー展示するのもホンダならではの取り組みと考えており、非日常感を体感いただければと考えています。今後も世界一のエンジンメーカーとして、ホンダならではの技術を採用した製品やユニークな取り組みをしていきたいと考えているのでご期待いただければと思います」と語っていた。

クルーザーの屋外展示は18日まで。

ホンダ船外機を搭載したボートが青山に《撮影 高木啓》 ホンダ船外機を搭載したボートが青山に《撮影 高木啓》 ホンダ船外機を搭載したボートが青山に《撮影 高木啓》 ホンダ船外機を搭載したボートが青山に《撮影 高木啓》 ホンダBF250《撮影 高木啓》 ホンダBF250《撮影 二城利月》 ホンダBF250《撮影 高木啓》 執行役員・ライフクリエーション事業本部の奥田本部長《撮影 二城利月》 船上向かって左が奥田本部長、右がライフクリエーション事業本部マリン事業部の佐藤公亮部長。《撮影 二城利月》 ボートは仏ベネトウ(ベネトー)のアンタレス8《撮影 二城利月》 ボートは仏ベネトウ(ベネトー)のアンタレス8《撮影 二城利月》 仏ベネトウ(ベネトー)のアンタレス8《撮影 二城利月》