三菱エクリプス クロス

ACEA(欧州自動車工業会)は4月17日、2019年第1四半期(1〜3月)の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を発表した。総販売台数は414万6152台。前年同期比は3.2%減と、マイナスに転じた。

5大主要国では、ドイツが88万0092台を販売し、前年同期比は0.2%増とプラスを維持。フランスは前年同期比0.6%減の55万3335台と減少に転じた。イタリアは、前年同期比6.5%減の53万7289台と引き続き減少。スペインは6.9%減の31万6911台と後退した。英国は70万1036台にとどまり、前年同期比は2.4%減と、減少傾向にある。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同期比2.4%減の98万9212台と後退。このうち、VWブランドが1.3%減の45万8500台と減少に転じた。アウディブランドも、6.3%減の19万8956台と、引き続き減少。

2位はPSAグループ。第1四半期実績は、前年同期比1.2%減の68万9423台とマイナスに転じた。その内訳は、プジョーが2.3%減の26万3491台。シトロエンが5.7%増の17万5790台。オペルはプジョーに次ぐ23万9717台を売り上げる。

ルノーグループは3位。その販売台数は42万0353台で、前年同期比は0.6%増とプラスを維持した。低価格のダチアブランドは、12.6%増の14万5582台と、引き続き増加。主力のルノーブランドは、5.2%減の27万2199台と、減少傾向にある。

4位はヒュンダイグループ。これは2019年1月から、ヒュンダイと傘下のキアを合算するようになったため。第1四半期は27万3085台にとどまり、前年同期比は1.3%減だった。

5位はフォードモーター。第1四半期は26万2502台を販売。前年同期比は10.3%減と、2桁の減少が続く。

BMWグループ(MINIを含む)は6位。第1四半期は、26万0148台を販売。前年同期比は2.8%減と減少傾向にある。BMWブランドは4.3%減の20万4400台と引き続き減少。MINIブランドは3.1%増の5万5748台とプラスを保つ。

7位はFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は25万9733台で、前年同期比は10.6%と引き続きマイナス。ブランド別では、アルファロメオが40.7%減の1万4728台と後退。ランチア(クライスラーを含む)は34.9%増の1万8554台と回復を果たす。主力のフィアットブランドは、14%減の17万8900台と減少傾向。ジープブランドは、11.4%増の4万5906台と、引き続き伸びる。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は23万8296台で、前年同期比は5.5%減とマイナスに転じた。ブランド別では、メルセデスベンツが6.2%減の21万4307台。スマートは1.2%増の2万3989台と回復した。

9位はトヨタグループ(レクサスを含む)。第1四半期は20万0988台を販売。前年同期比は4.4%減だった。トヨタブランドは4.5%減の18万8540台。レクサスブランドは2.9%減の1万2448台。

この他の日本メーカーでは、日産が11万7083台にとどまり、前年同期比は27%減。マツダは4%減の6万5533台、ホンダは16.4%減の3万8271台と落ち込む。一方、三菱は16.8%増の4万3112台と、『エクリプス クロス』効果で2桁増を達成している。

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