日野 デュトロ

日野自動車は、小型トラック『日野デュトロ』を改良し、「平成28年排出ガス規制」に対応するとともに、安全装備を大幅に拡充して5月7日に発売する。

今回のマイナーチェンジでは、改良を加えたパワフルかつ経済的なエンジンと、尿素水を使用しない先進後処理システムDPR-IIの組み合わせを全車に採用し、排出ガスのさらなるクリーン化を実現。全車平成28年排出ガス規制に適合しており、車両総重量7.5トン超車を中心に一部車型はJ-OBD II(車載式故障診断装置搭載の義務化)に対応している。

また、前進誤発進抑制機能をはじめとする安全装備を標準装備(LPG車、消防車を除く)。前進誤発進抑制機能は、壁だけでなく店舗等のガラスも検知し、アクセルを踏み間違えた場合等にはエンジンの出力制御とブレーキ制動によって衝突回避を支援する。また、従来から搭載していたPCS(プリクラッシュセーフティ)に加えて、10km/h以下の低速走行での衝突回避を支援する機能も装備。前方の障害物に気付かずにブレーキを緩めて走り出した場合等には、エンジンの出力制御とブレーキ制動によって衝突回避を支援する。

そのほか、障害物との距離を警告音とディスプレイ表示で注意喚起するクリアランスソナーやLEDヘッドライトに加え、国内小型トラック初となる「電子インナーミラー」を採用。積み荷などで遮られた後方の視界をカメラにより表示する。また通信端末を標準搭載し、ICTサービス「HINO CONNECT」を導入。PCS作動状況を運行管理者へメールで知らせする等の各種通知機能をはじめ、稼働をサポートするためのコンテンツを提供する。

価格は標準幅キャブ、標準長ボデー、N04C-WD 150PSエンジン、6速AT、最大積載量2トンが491万0544円など。