モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》

日本でのWRC開催を目指す「WRC日本ラウンド招致準備委員会は6日、モータースポーツジャパン2019 フェスティバルインお台場の会場で記者発表を行い、2020年の開催を目指しテストイベント(非選手権)を行うことを明らかにした。

このラリーイベントは、2020年に開催を目指すラリー・ジャパンの候補地とされている愛知県長久手市の『愛・地球博記念公園』にサービスパークと大会本部を設置し、豊田市、岡崎市、長久手市、新城市、設楽町の舗装路(ターマック)を舞台に7つのSS(合計123.26km)で競われるもの。

競技大会名は『Central Rally Aichi 2019(仮)』で、非選手権イベントながら国際格式のラリーとして開催。日程は11月9〜10日で予定されている。

このテストイベント開催に伴い、注目のラリー・ジャパン招致に向けても概ね最終段階にきているとのこと。WRC日本ラウンド招致委員会の事務局を担当する高橋浩司氏は「2020年の開催に向けて全て順調に進んでいます。FIAのWRC委員会における組織構成やカレンダー決定プロセスなどについて、我々が期待していた方向性に沿った形で全て進行しており、ラリー・ジャパンを2020年に開催できることを確信しています」と力強くコメントした。

さらに今回はWRCプロモーターのオリバー・シースラ代表も来日し、「あとはWMSC(世界モータースポーツ評議会)でのカレンダー承認を待つだけだ」と、ラリー・ジャパン開催に向けてかなり前向きな姿勢でいることを明らかにした。

また、一部では「ラリー・ジャパンの開催は事実上決定」という情報がSNS等で流れたが、高橋氏はこれを否定。あくまで6月に予定されているWMSCでの正式承認が必要となると語った。

いずれにしても開催実現がずれ込み、一時は暗雲が立ち込める雰囲気となっていたラリー・ジャパンだが、今回大きな一歩を踏み出すことができたことになるだろう。

モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》 モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》 モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》 モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》 モータースポーツジャパン2019《撮影 吉田知弘》