トヨタ車や軽にも後付け可能なオートスライドドアキット《撮影 中尾真二》

日産『セレナ』に搭載された足をかざすと開けられるスライドドアは、使いだすと手やボタンで開けるスライドドアが不便に感じてしまうくらいで、いまではさまざまなメーカー、車種に広がっている。しかし、設定は主に高級モデルに限られがちだ。

トヨタ車やホンダ車のファミリーミニバンにも欲しい機能だが、オプション設定がある車種も限られるし、工賃含めた価格も4万円以上とけっして安くはない。また、近年スライドドア式が増える軽自動車こそ必要な機能ではないか。

スタンレー電気は、電動スライドドアが装備された車両に後付けできるスライドドアオープナーを開発、IAAE 2019に出展した。工賃は別だが、メーカー小売価格1万9800円(税別)だそうだ。よほど特殊な車両でなければ作業は2時間程度とのことで、3万円台でオートスライドドアのハンズフリー化ができる。

センサーの取り付けや制御部が車種専用となるため、電動スライドドアならどの車にも取りつくわけではないが、現在対応している車種は、ダイハツ『タント』、トヨタ『シエンタ』、『ノア』、『ヴォクシー』、ホンダ『フリード』、『N-BOX』だ。これらの車種でも車いす仕様やリフトアップ仕様になっていると装着できない。

量販店でも購入可能だそうだが、センサーの正しい取り付け、車種ごとの専用の配線工事が必要なことから、メーカーとしては作業ピットのある販売店での取り付けを勧めている。知識や経験のある人は自分で取り付けることは不可能ではないが、整備マニュアルがないと難しいかもしれない。

もうひとつ、新製品としての展示は、中型、大型トラック向けの3連リアコンビネーションランプだ。LED式で低消費電力の他、デザインと発光パターンが特徴だ。ターンシグナルは流行りのシーケンス方式だ。

オートスライドドアキットのパッケージ《撮影 中尾真二》 車体にとりつけるセンサー《撮影 中尾真二》 IAAE 2019:スタンレー電気《撮影 中尾真二》 IAAE 2019:スタンレー電気《撮影 中尾真二》 IAAE 2019:スタンレー電気《撮影 中尾真二》