3月10日、中国にて開催された「フォーミュラE 2018-2019シーズン」第5戦香港E-Prix 。今シーズンは11チームが参加し、12カ国で全13戦を争う(ニューヨークは2日連戦)。
会場は「香港セントラル ハーバーフロント サーキット」、記念すべきフォーミュラEの50回大会でもある。当日の天気は曇り時々雨、気温は18度。予選でも時折強く雨が降る、不安定な天気となった。フォーミュラEはドライ/ウェットのタイヤ区別がないため、多くのマシンがドライブに苦戦する様子が見られる。予選をトップタイムを出したのは、今季から参戦する日産のストフェル・バンドーン(ニッサン・e.dams)だった。
16時の決勝時には雨が上がり一部では路面も乾き始めるが、レース序盤からフェリペ・ナッセ(GEOX・ドラゴン)、パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ・レーシング)、ジェローム・ダンブロシオ(マヒンドラ・レーシング)のクラッシュ等によりや赤旗中断やセーフティーカーランとなる場面も。今シーズンから参戦したニッサン・e.damsは、マシントラブルにより2台ともリタイアしている。
最大の波乱が起きたのはラスト2週目。トップ争いを繰り広げていたアンドレ・ロッテラー(DS・テチーター)とサム・バード(エンヴィジョン・ヴァージン・レーシング)が接触した。ロッテラーはポジションを守るも右リアタイヤがパンクしてしまい失速、大きく順位を落とさざるを得なくなった。ロッテラーは「レースだから仕方ない」としつつも、悔しさと落胆を隠しきれない表情を見せていたた。
このクラッシュは審議となり、その後サム・バードは+5秒のペナルティを受け6位に転落。エドワルド・モルタラ(ヴェンチュリー・フォーミュラEチーム)が繰り上げ優勝となり、2位はルーカス・ディ・グラッシ、3位にはロビン・フラインス(エンヴィジョン・ヴァージン・レーシング)が入った。
モルタラは、サンチアゴE-Prixで4位、メキシコシティE-Prixで3位と、調子を上げてきており、今回チームに初の優勝をもたらした。「素晴らしい週末を過ごしたよ。歴史的に見て、アジアでのレースはまた僕に多くの幸運をもたらしてくれた。過去を振り返ってみても、市街地レースではいつも良い結果を出せている。市街地のレースはチャレンジングだし、とても好きなんだ。チームの仕事も素晴らしかったし、彼らの努力の賜物だ。」とコメントしている。
サム・バードはペナルティを与えられるも、ポイントランキングとしては1位に立つ。ダンブロシオとディ・グラッシがそれぞれ1ポイント差で後を追う。
次回のレースは、中国・三亜で3月23日に開催される。
【フォーミュラE】優勝はヴェンチュリーのモルタラ、ロッテラーとバードが首位争うもラスト2周で接触
2019年03月11日(月) 18時00分
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