MONETと三菱地所は、丸の内エリアを発着地点とした「オンデマンド通勤シャトル」の実証実験を2月26日より実施する。
MONETは昨年10月、トヨタ自動車とソフトバンクが共同出資で設立したMaaS関連の新会社。トヨタが構築したコネクティッドカーの情報基盤「モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)」と、各種データから新たな価値を共創するソフトバンクのビジネス基盤「IoTプラットフォーム」を連携し、未来のMaaS事業を展開している。
MONETと三菱地所は、次世代のモビリティ社会を見据え、MaaSの実現に向けた移動時間の変革に関する検討を開始。実証実験では、車内空間を有効活用することで、これまでの「移動時間」を、働く時間や家族と快適に過ごす時間などに変えるとともに、車内での物品販売など、新たなモビリティサービスの検証を行う。
まずは、2月26日から3月22日の間、東京・丸の内エリアに勤務する人を、スマートフォンのアプリケーションで選択した場所から勤務地付近まで送迎するサービス「オンデマンド通勤シャトル」の実証実験を実施し、サービスのニーズやオペレーションの検証を行う。オンデマンド通勤シャトルは、休日を除く毎日、朝は6時30分から9時30分、夜は17時45分から20時30分の時間帯で運行。「ビジネスパーソン」向けと「ワーキングパパ・ママ」向けの2つを実施する。
ビジネスパーソン向けは、大手町・丸の内・有楽町エリアで三菱地所が運営・管理するビルに勤務する野村総合研究所や古河電気工業の従業員などを対象に、吉祥寺、豊洲、川崎、上野、等々力、赤坂エリア〜丸の内エリアをトヨタ『アルファード』2台を使って実施。Wi-Fiサービスの提供や膝上テーブルの設置などにより車内をオフィススペースとして利用できるようにしたり、充電プラグの設置、軽食の販売などを行う。
ワーキングパパ・ママ向けは、三菱地所が協力を依頼した、丸の内を中心とした半径3km圏内の保育施設利用者などを対象に、トヨタ『エスクァイア』1台を使って実施。チャイルドシートや絵本の設置など、保育施設利用者が子どもと快適に通勤できる空間を提供する。
両社は実証実験の結果などを踏まえ、今後の自動運転時代を見据えて、通勤に加えて、商業施設や空港への移動など、さまざまなシーンにおけるモビリティサービスの事業化について検討を進め、最先端のモビリティサービスにより時間や空間に縛られない街の実現を目指す。
MONETと三菱地所、丸の内エリアで「オンデマンド通勤シャトル」の実証実験開始へ
2019年02月18日(月) 16時00分
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