ALUMISのノンメンテナンスフリー自転車「Rich」《撮影 山田清志》

東京ビッグサイトで年2回開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー」(12〜15日、東京ビッグサイト)には、毎回日用雑貨品を中心にさまざまなアイディア商品が並ぶ。今回も気になる商品をいくつか発見した。その一つがALUMIS(アルミス)の自転車だ。

同社は佐賀県鳥栖市に本社を構えるアルミ加工品のメーカーで、これまでアウトドア用品のOEM生産や、運送業向けの電動三輪車、電動バイクなどを製作していた。もちろん自転車もつくっていたが、ママチャリが中心だった。

「せっかくつくるのなら、今までにないような自転車をつくろうとなり、デザインに特化したものにしようとなったのです。それでクラウドファンディングを通じて、資金と注文を集めたのですが、すでに150台の注文がありました」と同社の担当者は話す。

「Rich(リッチ)」と名づけられたその自転車は、街中で見かけるものとは大きく違う。メンテナンスフリーがウリで、片軸受けのシャフトドライブを採用している。これによってチェーンが切れたり、外れたり、衣服に絡んだりする心配はない。

タイヤはノーパンクタイヤを使用し、フレームがアルミ製、ホイールはマグネシウム製。ノーパンクタイヤが消耗しても、チューブタイヤを付けられるようになっており、そのためのエア挿入口がホイールについている。そのうえ、フレームは2つに分割することができ、クルマのトランクなどに収納できる。

全長1590mm、全幅611mm、全高987mmで、重量が約17kg。ホイールベースが1000mmで、タイヤサイズは24インチ、タイヤ幅が33mmとなっている。価格は5万5000円で、色は白、黒、赤の3色だが、フレームとホイールの色を組み合わせることができるので、9パターンになる。

「電動アシスト自転車が欲しいという人も多いので、現在開発しているところです。来年には発売できると思います」と担当者と話し、このリッチで自転車の国内市場の1%、約7万5000台の年間販売を目指しているそうだ。

片軸受けにしてデザインを重視《撮影 山田清志》 フレームは6角レンチで2つに分割することが可能《撮影 山田清志》