ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》

歴史ある二輪メーカーの中には、一度製造を中止して、その後復活を遂げたブランドがいくつがある。イタリア生まれのスクーター『ランブレッタ』もそのひとつだ。

ランブレッタは、イタリア・イノチェンティ社の2輪ブランドとして1947年に最初のスクーターを発表、50〜60年代にはスクーター人気も相まって世界各国で人気を博した。だが70年代のイタリア労働争議の嵐に巻き込まれ工場は閉鎖された。

その後、不法コピーモデルや類似商品が出回ったりもしたが、2017年、オーストリアのKSRグループとの共同出資によりランブレッタが復活。同年のミラノショーで一般公開され、2018年からは、サインハウスが輸入元となり日本での発売も開始された。

約半世紀の時を経て帰ってきたランブレッタは、オリジナルのデザインを守りながらも現代風に洗練されたスタイリング。ボディは伝統のスチール・モノコック形状を採用し、ヘビーウェイトにならないよう航空材技術を駆使し、超薄型の剛板を効率よく配置する。

灯火類はすべてLEDを使用し、メーター周りは大型で視認性の良いデジタルディスプレイとレトロデザインのスピードメーターで構成。またフロントフェンダーのボケット内にはUSBチャージャーを装備するなど、現代の道路事情やライフスタイルに合ったモデルに仕上がっている。

排気量は125cc(本体価格40万円・税込み)以外に、50cc(本体価格38万円・税込み)と200cc(本体価格45万円・税込み)も用意される。とはいえ、ボディやフレームの基本は同じで、エンジン、ブレーキの構成がそれぞれ異なるため、使用用途や乗り味、所有する免許によって選ぶのが良いだろう。

ちなみに、購入に関しては、輸入元であるサインハウスのショールームや全国のランブレッタ取扱店はもちろん、日本中どこのバイクショップでも購入できるというユニークなシステムを採用している。

ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 フェンダー内側にはUSBチャージャー搭載《撮影 藤村のぞみ》 シート前には荷物掛け用フックが備わる《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125 シート《撮影 藤村のぞみ》 シート下にはジェットタイプのヘルメットが入る《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 ランブレッタ V125《撮影 藤村のぞみ》 デジタルメーターは好みの色に変更できる《撮影 藤村のぞみ》 デジタルメーターは好みの色に変更できる《撮影 藤村のぞみ》 デジタルメーターは好みの色に変更できる《撮影 藤村のぞみ》 デジタルメーターは好みの色に変更できる《撮影 藤村のぞみ》 デジタルメーターは好みの色に変更できる《撮影 藤村のぞみ》