フォルクスワーゲングループとマイクロソフトが共同開発するクラウドベースのプラットフォーム、「フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウド」のイメージ

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は12月19日、ボルボの子会社のワイヤレスカー(WirelessCar)を買収すると発表した。

ワイヤレスカーは1999年、スウェーデンに設立され、2007年にボルボが完全子会社化した。ワイヤレスカーは世界中でおよそ370名のITエンジニアを抱えており、コネクテッドカー技術の開発を手がけている。

また、ワイヤレスカーは、独自の技術プラットフォームを持ち、通行料などの課金サービス、遠隔診断や故障サービスなどのデジタルサービスも開発している。このプラットフォームを通じて、全世界でさまざまな自動車メーカーのおよそ350万台の車両に、コネクテッドサービスを提供している。

フォルクスワーゲングループは、ワイヤレスカーの技術を導入して、コネクテッドカーの開発を推進する。次世代の車両に完全なコネクティビティを提供し、「フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウド」を通じてアクセスできる顧客向けの付加価値サービスの開発を加速していく。

フォルクスワーゲングループは、マイクロソフトと提携して、クラウドベースのプラットフォーム、フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウドを開発し、すべてのデジタルサービスでカスタマイズ可能なマーケティングプラットフォームを設計している。ワイヤレスカーの技術は、車両のオペレーティングシステムとクラウドベースのプラットフォーム間の安全かつ安定したデータのやり取りを可能にし、車両のプラットフォームにおける将来のソフトウェアアーキテクチャに不可欠な基盤を形成する、としている。

ワイヤレスカー(WirelessCar)の公式サイト