2019年3月改正を機に4両が増備されるEF210形がけん引する自動車部品列車。改正では新たに東海〜九州間にも新設される。

JR貨物は12月14日、2019年3月16日に実施するダイヤ改正の概要を明らかにした。今回の改正では、トラックドライバー不足が深刻さを増していることを考慮して、中長距離区間の輸送力増強を図る。

長距離コンテナ列車では東京〜九州間の輸送力を増強するため、東京貨物ターミナルを23時台に発車する神戸貨物ターミナルまでの1往復を福岡貨物ターミナルまで延長。26両編成でコンテナ130個の輸送力を確保する。

中距離コンテナ列車では、東京貨物ターミナル〜福岡貨物ターミナル間63列車の東京貨物ターミナル〜広島貨物ターミナル間、新潟貨物ターミナル〜岡山貨物ターミナル間3096〜2077列車の金沢貨物ターミナル〜岡山貨物ターミナル間で各コンテナ10個、広島貨物ターミナル〜越谷貨物ターミナル間5082列車の広島貨物ターミナル〜相模貨物間でコンテナ15個を増やす。

また、名古屋臨海鉄道名古屋南貨物〜熊本間の列車では自動車部品輸送を開始し、輸送区間となる名古屋南貨物〜北九州貨物ターミナル間で往復コンテナ50個の直行輸送力を確保する。

なお、この改正を機に、高速・重けん引用のEF210形電気機関車が4両、駅構内入換用のHD300形ハイブリッド機関車が5両、コンテナ(両開きタイプ20D・妻側開きタイプ20G)が3950個増備される。

2019年3月改正を機に5両が増備されるHD300形。《撮影 草町義和》