フェラーリSP3JC

フェラーリは11月28日、ワンオフモデルの最新作として、『SP3JC』を発表した。SP3JCは、1950〜1960年代に生産されたフェラーリを象徴するV12エンジン搭載のスパイダーに敬意を表して開発されたワンオフモデルだ。

クーペボディしか存在しない『F12tdf』をベースに、フェラーリスタイリングセンターがオープンボディのロードスター化を図った。顧客と相談しながら作業は進められ、プロジェクトの完成には2年の期間を要したという。

SP3JCでは、フロントのエアインテーク、水平なスラッシュ付きのリアフェイシア、サイドのキャラクターラインなどを専用にデザイン。フロントノーズ部分はブルー、それ以外はホワイトで仕上げている。フロントのボンネットにはスリットを入れて、V12エンジンが見えるように配慮された。カーボンファイバー製フェアリングとアルミ製燃料キャップも採用する。

シートはブルーレザーで、ホワイトのトリムを組み合わせた。ブルーレザーは、ダッシュボードの下部分にも使用され、コントラストを強調するステッチが添えられた。

フロントミッドシップに積まれる6262ccのV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力780ps、最大トルク71.9kgmを引き出す。トランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッションの「F1」だ。0〜100km/h加速2.9秒、最高速340km/hオーバーという世界屈指のパフォーマンスを備えている。

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