テスラの新会長に就任したロビン・デンホルム氏

テスラ(Tesla)は11月7日、新たな会長にロビン・デンホルム氏を指名した、と発表した。同日、デンホルム氏は会長に就任し、イーロン・マスク会長兼CEOは、CEO職のみにとどまる。

米SEC(証券取引委員会)は、一連のテスラの株式非公開化を巡る騒動において、マスク会長兼CEOを提訴していた。同会長兼CEOのTwitterでの一連の発表が、投資家を欺く行為にあたるとみなしたためだ。その後、SECはテスラと和解したが、和解の条件として、マスク会長兼CEOが兼任の会長職を辞することが決まっていた。

今回、テスラの新たな会長にロビン・デンホルム氏が就任した。同氏はこれまで、オーストラリアの通信大手、テルストラのCFOであり、テスラの社外取締役も務めていた。また、過去にはトヨタ自動車に勤務し、財務管理を担当していた時期もある。

なお、マスクCEOは3年間、会長職に就くことを禁止されており、今回の新会長就任は、マスクCEOへの権力の集中を防ぐのが狙いとなる。

イーロン・マスクCEO (c) Getty Images