三菱エクリプスクロス(参考画像)

三菱自動車は10月16日、同社および広州汽車集団、三菱商事による車両生産・販売合弁会社である広汽三菱が、湖南省・長沙市の新エンジン工場で4B4エンジンと4J1エンジンの生産を開始したと発表した。

新エンジン工場は年間20万基(標準稼働ベース)の生産能力を持ち、中国で発売する新型SUV『エクリプス クロス』に搭載する1.5リットルダウンサイジング直噴ガソリンターボエンジン(4B4エンジン)を日本以外で初めて生産。さらに現地生産を行っているSUV『アウトランダー』に搭載する4J1エンジン(1.8-2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン)も国産化する。

三菱自動車では、中国でのエンジン国産化により、コスト競争力を高めるとともに市場競争力の強化を図る。また新工場では従業員の新規雇用のほか、部品の現地調達などに伴う現地部品メーカーへの経済波及効果も見込まれる。同社では現地の販売網・販売力の強化に取り組みながらSUVブランドを強化するため、エクリプス クロスを今秋に市場投入し商品ラインナップの拡充を図る。

また三菱自動車は、競争激化とともに環境規制が厳しくなる中国にて、テストコースを含む研究開発センターを移転拡大することを長沙市と合意。新研究開発センターは敷地面積41ヘクタールで、2020年に完成予定。開発面においても現地の市場ニーズに合った技術開発機能を強化し、中国事業を拡大していく。