ルノー・カジャー 改良新型

●Cセグメントクロスオーバー

ルノーは9月12日、『カジャー』(Renault Kadjar)の改良新型を発表した。2015年春のジュネーブモーターショー2015でのデビューから3年半が経過し、初の本格改良を受けている。

カジャーは、ルノーブランド初のCセグメントクロスオーバー車。ルノーはBセグメントに属するクロスオーバー車として、『キャプチャー』を用意。カジャーは、キャプチャーの上に位置するクロスオーバー車となる。

車台は、ルノー日産アライアンスの「CMF」と呼ばれるプラットフォームがベース。ボディサイズは、全長が4450mm、全幅が1840mm、全高が1600mm。最低地上高は190mm。欧州向けは、スペイン工場で生産されている。2017年8月、日本市場にも導入された。

改良新型には、フロントマスクに最新のルノーのデザイン言語を導入。フロントグリルはワイド化され、クローム加工を強調した新デザインとした。デイタイムランイングライトとLEDウインカーを一体化。フォググランプもLED化した。リアは、新デザインのバンパーやLEDウインカーを新たに装備する。

●グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」に対応

インテリアは、ダッシュボードのデザインを中心に変更。シートの形状も見直され、長距離ドライブで疲労を低減する快適性を引き上げた。ドアトリムも一新する。内装色には新色が設定され、アルカンターラ仕上げも選択できる。

改良新型では、最新の車載コネクティビティを採用。「R-LINK 2」に接続されたマルチメディアシステムは、グーグルの「Android Auto」とApple の「CarPlay」に対応。ドライバーは好みのアプリをインフォテインメント画面に直接表示して、安全に操作することを可能にした。後席には、USBソケットを2個装備。スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などを充電できる。

●日産『GT-R』の「ミラーボアコーティング」技術の採用

メカニズム面では、ルノー日産三菱アライアンスとダイムラーと共同開発した新型直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「1.3 TCe」を搭載。このエンジンの特徴が、日産『GT-R』の「ミラーボアコーティング」技術の採用。ミラーボアコーティングは、エンジン内部の抵抗を減らすことによって、エンジンの効率を上げるテクノロジーとなる。

ミラーボアコーティングは、溶かした鉄をシリンダーボア内部に吹き付ける技術。シリンダーボア内部の壁に鉄の膜を作り、この膜を鏡面仕上げにすることで、ピストンが動く時の抵抗を大幅に低減させる。

新型直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの最大出力は、改良新型カジャーの場合、140hpと160hpの2種類。このエンジンには、ガソリンパティキュレートフィルター(GPF)が装着される。ルノーによると、運転する楽しさを大幅に引き上げながら、燃費やCO2性能も向上させているという。

4WDシステムは、日産のノウハウを活用。滑りやすい路面で確実なパフォーマンスを発揮する。2WD、4WD、ロックの3モードを備えており、走行状況や路面の状態に応じて、最適なモードを切り替える、としている。

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