傷害事件を起こした後、追跡するパトカーから逃れようと信号無視をして交差点へ入り、出会い頭衝突で相手を負傷させた男が逮捕された。危険運転致傷容疑での逮捕となったが、男は事故を起こした責任を否認しているようだ。

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今年6月に山形県米沢市内で傷害事件を起こし、その逃走中に赤信号無視を起因とする出会い頭衝突を起こして相手を負傷させたとして、山形県警は5日、危険運転致傷などの容疑で39歳の男を再逮捕した。

山形県警・長井署によると、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)や、道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で再逮捕された39歳の男は2018年6月7日の深夜に米沢市内で傷害事件を起こした後に逃走。一斉手配を受けて捜索していた同署員が長井市内の駐車場で男を発見したが、乗用車を運転して逃走した。

署員はパトカーでの追跡を開始したが、8日午前2時40分ごろに長井市十日町2丁目付近の交差点へ赤信号を無視して通過しようとした際に、交差進行してきた別のクルマと出会い頭に衝突。相手車両の運転者に軽傷を負わせていたという。

警察は男を傷害容疑で逮捕(後に検察が同罪で起訴)しているが、衝突事故についても調べを進めており、容疑が固まったとして危険運転致傷容疑で再逮捕した。

聴取に対して男は事故を起こしたことは大筋で認めているが、事故が起きた責任については否認しているという。警察は事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故で生じた相手方のケガは軽微なものだったが、逃走を目的として故意に信号無視をしたと判断され、危険運転致傷容疑が適用されたとみられている。傷害事件でも相手を木刀で殴打して負傷させており、そうした意味では悪質事案ともいえる内容だ。