民家敷地内の駐車場で、バックで進行するクルマを誘導していた高齢女性がはねられ、車両の下敷きとなる事故が起きた。女性は収容先の病院で死亡しており、警察は運転していた高齢の男から事情を聞いている。

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3日午後4時25分ごろ、山梨県甲州市内の民家敷地内にある駐車場で、バックで駐車スペースに進行していた乗用車が後方で誘導していた高齢女性に衝突する事故が起きた。女性は収容先の病院で死亡している。

山梨県警・日下部署によると、現場は甲州市塩山上於曽付近にある民家の敷地内駐車場。84歳の女性は駐車スペースにバックで進行していた乗用車を誘導していたところ、このクルマにはねられた。

女性はクルマの下敷きとなって全身を強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、回復しないまま約4時間後に死亡した。クルマを運転していた83歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

警察では後退時の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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駐車場へ入る際の誘導が必要だったということは、過去にも接触などのトラブルを起こしていた可能性が高い。高齢者であればそうした物損トラブルも珍しいわけではないが、誘導していた人に衝突するだけでなく、下敷きにするまで気がつかないという最大級のトラブルを起こすことになってしまった。