テスラのイーロン・マスクCEO (c) Getty Images

テスラのイーロン・マスクCEOは8月7日、テスラ株の非公開化を検討していると発表した。

非公開化を検討している理由は、テスラを最適な形で経営できる環境を構築するのが狙い。イーロン・マスクCEOによると、株主である従業員が株価の大幅な変動により、業務に支障を生じさせるおそれがあるという。

また、マスクCEOは、テスラ株の非公開化に際して、同社の株式を1株当たり420ドル(約4万7000円)で買い取る意向を表明。この価格は8月6日時点でのテスラの株価に、20%のプレミアムを上乗せしたもの、とした。

テスラが8月1日に発表した2018年第2四半期(4〜6月)の最終損益は、7億1754万ドル(約800億円)の赤字。前年同期から赤字幅がおよそ2倍に拡大し、四半期として過去最大の赤字を計上した。株式の非公開化は、株式市場からの批判をかわす狙いもあるものと見られる。

なお、マスクCEOは、テスラの株式のおよそ2割を保有。同CEOは、この非公開の提案は、最終的に株主の投票によって最終決定される、としている。