ジャトコ、キッズエンジニア2018(パシフィコ横浜、7月27日 ※28日は台風で中止)《撮影 大野雅人(GazinAirlines)》

ニッポンの乗用車の8割が、CVT(無段変速機)というのに、子どもたちにはなかなかその仕組や存在を知ってもらえない。そんなもどかしさを打破したいと、CVT専門メーカーでシェアトップのジヤトコがキッズエンジニア2018に乗り込んだ。

そんなもどかしさを打破したいと、CVT専門メーカーでシェアトップのジヤトコがキッズエンジニア2018(パシフィコ横浜、7月27日)に乗り込んだ。

CVTは、エンジン側とタイヤ側の回転を伝える2組のプーリー(滑車)の幅を変え、1本のスチールベルトを介して動力を伝えるトランスミッション。

同社は、この仕組を子どもたちに「どうにかして伝えたい!」という想いから、若手スタッフ陣が集まり、その体験模型を開発。プーリーの幅を自動で変える実車版はつくれなくても、エンジン側が大きいプーリー、逆にタイヤ側が大きいプーリーの2パターンを手動で変える模型をつくればいいということになった。

スチールベルトの代わりに両プーリーを結ぶのは、輪ゴム。「子どもたちに、輪ゴムをかけかえさせて、上り坂を登るときはどっちのパターンがいいか、速く走るためにはどっちのプーリーを大きくしたほうがいいかといったことを考えてほしい」と話すのは、同社グローバル広報部 渋谷和徳主担。

同社は、工作フロアの横に手づくりの直線コースを設置。子どもたちは、若手スタッフたちのアドバイスを聞きながら、模型を完成させ、登坂の山が連続する直線コースへ。

「途中の坂で止まっちゃった!」「坂は登れるけど遅いっ」という子どもたちに、スタッフが「じゃあ輪ゴムをかけかえて、モーター(実際はエンジン)側のプーリーを大きい方にしてみよう」などと声をかける。

最後のまとめでは、「プーリーの大きさを変えると、速さと力を変えられる。みんなは自分たちの手でプーリーの大きさを変えたけど、実際のクルマは、こうした動きを自動で変えながら、適切なパワーと速さで走っているんだ。それが変速機の役目」と伝え、「わかりましたかーっ?」と。

子どもたちに、「プーリーの大きさを変えるとどうなった?」とスタッフが聞き、手をあげた男の子の「坂が登りやすかった。速度が変わりました」「スピードがよかったけど、こんどは坂を上らなくなった」といった返答に、会場は拍手。

「ほかには?」「はーい!」「じゃあ君」ときて、次の男の子が言い放ったのは、「爆発した!」。スタッフは、予想外の返答に「いったい、なにをつくったのかな?」と返し、大笑いとともに会場を締めくくった。

なおキッズエンジニア2018は台風の接近に伴い、28日の開催を中止した。

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