高台にある病院の駐車場でクルマが暴走し、フェンスを突き破って転落する事故が起きた。高齢の男女2人が死亡したが、同じ駐車場では今年6月にも2人が重傷を負う同様の転落事故が発生していた。

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23日午前8時55分ごろ、北海道登別市内にある病院の敷地内駐車場で乗用車が暴走。フェンス突き破って約5m下の道路へ転落する事故が起きた。クルマに乗っていた高齢の男女2人が死亡している。

北海道警・室蘭署によると、現場は登別市登別温泉町付近にある病院の敷地内駐車場。乗用車は駐車スペースへ前進状態で進入していたところ、突然加速。車止めを乗り越え、正面にあった金属製のフェンスも突き破り、約5m下の道路へ転落した。

転落によってクルマは中破。運転していた白老町内に在住する78歳の男性が頭部強打でまもなく死亡。同乗していた77歳の女性も頭部強打で意識不明の重体となっている。

現場は高台にあり、今年6月上旬にも駐車場内で暴走したクルマが転落して2人が重傷を負う事故が起きていた。警察では運転操作の誤りが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きた病院は高台に位置している。6月に発生した事故では60歳代の女性がペダルの踏み間違えで暴走させた可能性が高いが、今回の事故も前進状態での急加速なので同様のものと推察できる。

クルマが突き破ったフェンスはアルミ製。歩行者の転落防止を目的としたものであり、暴走したクルマを受け止めるような強度は持っていないという。