三菱自動車は5月9日、2018年3月期(2017年4月〜2018年3月)の連結決算を発表。燃費不正問題の影響を受けて前年同期は1985億円の赤字だった最終損益は1076億円の黒字となった。
2018年3月期累計のグローバル販売台数は、前年同期比19%増の101万1000台となった。日本市場は、軽自動車『eKワゴン』『eKスペース』の復調と、『デリカD:5』を中心に「アクティブギア」シリーズが好評なことから、同23%増の9万8000台まで回復。アセアン地域では、9月よりインドネシアで販売を開始した次世代クロスオーバーMPV『エクスパンダー』およびタイのピックアップトラックが好調であり、同33%増の27万5000台。
中国では、一昨年現地生産化した『アウトランダー』が好調な販売を維持しており、同55%増の13万6000台と同市場での成長を牽引している。また、新型コンパクトSUV『エクリプスクロス』も順調な立ち上がりを見せている。昨年末の欧州に続き、今年に入ってからはオセアニア、北米への展開も行い、3月には日本でも発売を開始。各国で好評を得ている。
この結果、売上高は同15.0%増の2兆1924億円と2期ぶりの増収。営業利益は前年同期の51億円から982億円に増加し、営業利益率は4.5%となった。経常利益は222億円から1101億円へ、燃費不正問題の影響を受けて1985億円の赤字となっていた純損益は1076億円の黒字となった。
2018年度のグローバル販売台数は、昨年発売のエクリプスクロスやエクスパンダーの販売増を織り込み、前年比14%増の125万台を見込む。業績予測は売上高を前年比9.5%増の2兆4000億円、営業利益は同12.0%増の1100億円、経常利益は同13.5%増の1250億円、当期純利益は同2.2%増の1100億円とした。
三菱自、販売回復で最終損益1076億円の黒字 2018年3月期決算
2018年05月09日(水) 17時30分
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