交通量の多い交差点で、自転車に乗って道路を横断しようとしていた男児が大型トラックにはねられる事故が起きた。男児はトラックの直撃を受けて意識不明の重体となっている。

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4日午後2時15分ごろ、栃木県宇都宮市内の市道で、自転車に乗って道路を横断していた男児に対し、交差進行してきた大型トラックが衝突する事故が起きた。男児は意識不明の重体となっている。

栃木県警・宇都宮東署によると、現場は宇都宮市平出工業団地付近で片側1車線の直線区間。交差点に横断歩道や信号機は設置されていない。10歳の男児は自転車に乗って道路を横断していたところ、交差進行してきた大型トラックと出会い頭に衝突した。

衝突によって自転車は転倒。男児は近くの病院へ収容されたが、頭部強打で意識不明の重体となっている。他の自転車に乗って一緒に横断しようとしていた別の10歳男児と、トラックを運転していた同市内に在住する46歳の男性にケガはなかった。警察は男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

現場は見通しは良いものの、交通量の多い区間。自転車側に一時停止義務があった。警察では自転車側が飛び出しなどで漫然進入した可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は交通量が多く、子供の乗った自転車が安全に渡れるような場所ではないという。安全確認を怠ったまま、漫然と交差点へ進入して事故を起こした可能性が高く、警察ではトラック運転者から話を聞くなどして調べを進めているようだ。