車道に倒れこむ、もしくは座り込んでいたとみられる男性が進行してきたクルマにひき逃げされる事件が起きた。事故に関与し、逃走したのはタクシーと判明。運転者は逮捕されたが、容疑を否認しているようだ。

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24日午前3時ごろ、大阪府大阪市都島区内の府道で、車道上で倒れていた男性に対し、進行してきたタクシーが衝突する事故が起きた。男性は重傷。タクシーはそのまま逃走したが、警察は後に運転していた男を逮捕している。

大阪府警・都島署によると、現場は大阪市都島区都島本通3丁目付近で片側2車線の直線区間。近くの交差点には横断歩道や信号機が設置されている。38歳の男性は車道上に倒れこんでいたところ、進行してきたタクシーにはねられた。

男性はひきずられる状態となり、腰の骨などを折る重傷を負ったが、タクシーは男性の救護をすることなく現場からそのまま逃走。警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始し、周辺に設置された防犯カメラ映像の分析や目撃証言などから車両を特定して、運転していた城東区内に在住する66歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は昼夜を通して交通量の多い区間。タクシーには事故によって生じたとみられる擦過痕が確認されたというが、警察の聴取に対して男は「路上に倒れている人を発見し、手前で止まったので当たっていない」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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負傷した男性は酒に酔っていたとみられ、事故前後の記憶が曖昧であり、現場での簡易聴取に対しては「どうしてこうなったのかわからない」などと答えていたようだ。車道に「座り込んでいた」のか、それとも「倒れこんでいた」のか、それも定かではないが、事故に巻き込まれて重傷を負ってしまったことだけは間違いない。