三菱アウトランダーPHEV《撮影 太宰吉崇》

三菱自動車は1月30日、2017年12月度および2017年暦年(1〜12月)の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表した。

●総生産台数、8か月連続のプラス 12月

12月の総生産台数は前年同月比9.0%増の11万0092台、8か月連続のプラスとなった。

国内生産は同12.4%減の4万6191台で、8か月ぶりのマイナスとなったが、海外生産は同32.4%増の6万3901台で、2か月連続のプラスとなった。

国内販売は同7.1%減の6147台で3か月連続のマイナス。登録車は『デリカ D:5』などの好調が寄与し、同2.6%増の2290台となったが、軽自動車は「eKシリーズ」が伸び悩み、同12.0%減の3857台となった。シェア(含む軽自動車)は同0.1ポイントダウンの1.8%だった。

輸出は欧州向けが好調で同31.7%増の4万2180台で、2月連続のプラスとなった。


●海外販売、中国などで好調 2017年

2017年の総生産台数は、前年比10.9%増の121万0263台で3年ぶりのプラスとなった。国内生産は同4.4%増の57万9642台で3年ぶりのプラス。海外生産も同17.5%増の63万0621台で4年ぶりのプラスとなった。

国内販売は同6.9%増の9万1620台で、7年ぶりのプラス。登録車はデリカ D:5などが好調で同1.3%増の3万5983台。軽自動車もeKシリーズが台数を伸ばし、同10.8%増の5万5637台となった。シェア(含む軽自動車)は同0.1ポイントアップの2.0%だった。

また海外では中国で同56%増の12万9000台を販売。現地生産しているミッドサイズSUV『アウトランダー』が貢献した。米国も同8%増の10万4000台と好調。そのほか、タイが同26%増の7万台、フィリピンが同20%増の7万1000台、豪州が同10%増の8万1000台と順調だった。

輸出はアジアや欧州向けが落ち込み、同9.8%減の35万9998台で、2年連続のマイナスとなった。

三菱eKスペースとeKカスタム〈撮影 宮崎壮人〉